七面鳥を丸焼きしてみたけど、食感がパサパサでいまひとつと感じたことはないですか?
本記事では、肉がシットリとおいしく焼きあがる七面鳥の丸焼きレシピを紹介します。
下ごしらえに少しだけ手間がかかりますが、その甲斐は十分にある絶品レシピです。
七面鳥を焼くだけでなく、七面鳥につけるグレイビーとクランベリーソースのレシピも付けますので、ぜひお試しを。
アメリカでもっとも重要な休日は、11月3週目のサンクスギビング(感謝祭とも言います)と12月25日のクリスマス。
遠方に住んでいる人も帰省し、家族で集まって過ごす日です。
家族の食卓のメインは、七面鳥の丸焼きです。
だから、七面鳥の丸焼きは、アメリカ人にとって家庭料理の代表格なんだとか。
脂が少なく健康によい肉ということもあって、丸焼きにしないまでも、ハムやサンドイッチにして普段から食べられています。
最近では日本でも、コストコで七面鳥が売っているようになりました。
わが家でも、11~12月に1~2回、七面鳥を丸焼きします。
いくつか試した中で明らかにブライン液に浸ける本レシピがおいしいと思うので、紹介します。
このレシピの特徴は、普通に焼くとパサパサ食感になりやすい七面鳥を、シットリおいしい食感に焼き上げることです。
一晩の間、ブライン液に浸けこむのが秘訣です。これをしないのとでは、焼きあがりに格段の違いが出ます。
七面鳥の肉がパサパサしているものだと思っている方は、ぜひお試しください!
七面鳥を丸焼きするとき、内臓を抜いて空洞になったお腹の中に、パンをハーブなどと一緒に詰めて焼くのが普通です。
肉汁が浸みておいしいということなのですが、わが家ではあまり人気がないため、代わりに野菜を入れて焼いています。
すこし糖質制限の足しになるかと思います。
スタッフィング(パンの詰め物)がお好きな方はその部分だけ、野菜をパンに読み替えていただければと思います。
本レシピでは、7㎏ほどの七面鳥を焼くレシピです。
もっと大きい七面鳥も同じやり方で焼けるはずですが、料理器具の大きさに注意(オーブンに入らないとか)してサイズを選び、材料の量は適当に調整してください。
わが家の30Lオーブンでは、7kgの七面鳥を入れると庫内がいっぱいになります。
コストコでは、大小2種類の大きさの七面鳥が売っていますが、小さいほうがだいたい7㎏ほどです。
七面鳥を食べるとき、アメリカ人はクランベリーソースとグレイビーソースをつけて食べます。
といっても好みはあるもの。人それぞれで好きにソースをつけて食べるようです。
わが家では、夫はグレイビーは好きでなく、クランベリーソースだけ。妻はグレイビーが大好きで、必ず両方付けて食べるなどしています。
ぜひ、お試しを。
七面鳥は、冷凍で売っている場合が多いと思います。
3~7日かけて解凍し、1晩ブライン液に浸けこんでから、焼きます。
焼く数日~1週間ほど前に買い出しに出かけるのがベストだと思います。
焼く時間自体も、4時間くらいかかります。当日は午後一杯かけて焼く感じになります。
七面鳥をブライン液に浸けるための容器…七面鳥全体が入る容器が必要です。わが家では、50リットルのバケツを使用しています。液漏れがしないポリ袋を中に入れると、ブライン液を節約できます。
オーブン…七面鳥が入るサイズであること。7㎏の七面鳥なら、30リットルのオーブンで容量は十分そうです(すくなくともわが家では入ります)。
温度計…七面鳥の焼き上がりをチェックするときに、肉に突き刺して測れる温度計が必要。
スポイト(あれば)…焼いている間に落ちた油を、七面鳥にかけるのに使います。なければ、この行程は省いても可だと思います。
バット…七面鳥が入る大きさのもの。28㎝×36㎝のわが家のバットで、7㎏の七面鳥は結構ギリギリな感じです。深さは、3~4㎝以上のもの。バットは、100均ショップなどで売っているアルミプレートでも可。
凧糸…七面鳥の手足を縛るのに使います。
網などのスペーサー…七面鳥をバットに置くときに、すこし浮かすことができるための網などスペーサーになるものがあるとよい。わが家ではちょうどよい網がないので、金属皿をひっくり返して使用しています。
七面鳥(7㎏程度のもの)
ブライン液
ハーブは、家の在庫やお好みで、適当にアレンジして大丈夫です。
スタッフィング
こちらも、ハーブと野菜は、お好みでアレンジして大丈夫です。
クランベリーソース
グレイビーソース
冷蔵庫内で解凍します。3~4日かかります。
七面鳥を浸ける容器に、チキンストックと水を入れる。
塩、砂糖、黒コショウを混ぜ入れる。
ニンニク、チョウジは砕き、ローズマリーも葉を枝から外し、液に入れてよく混ぜる。
袋を破り、液を捨てて、七面鳥を取り出します。
七面鳥は、このような姿で袋に入っています。
脚を皮から外します。
お腹から袋詰めになったレバーを取り出します。
お腹には、首もはいっていますが、これも取り出し、空っぽにします。
七面鳥をブライン液に浸ける。全体が液に浸らない場合は、全体が浸かるように水を足す。
冷蔵庫の中で、一晩浸けこむ。
下ごしらえをしながら、オーブンを250℃に予熱を始めるとよいです。
スタッフィング用の野菜等を切る。
お腹にスタッフィングを詰め込む。
チキンストックをお腹の中に流し込む。
両脚を凧糸で縛る。
両手羽先を合わせて縛る。
バットの上に背を上にして七面鳥を載せる。
網などで底面から少し浮かせるとよい。
オーブンで、背中に薄っすら焦げ色がつくまで焼く。30分ほどかかる。
背中に少し焦げ色がついたら、いったんオーブンから出す。
七面鳥を背を下に置き直す。熱いのでタオルを手に巻き付けるなどで、やけどに注意。
250℃のまま、お腹側も薄っすら焦げ色がつくまで焼く。30分ほど。
薄っすら焦げ色がついたら、180℃に下げ、中まで火が通るまで焼く。
スポイトがあるなら、ときどきバットの底に落ちた脂を七面鳥にかけながら焼くとよい。
焼き上がりの判断は、温度計を七面鳥に突き刺して計る。
胸肉とモモ肉の奥の方が、76~80℃になったら、焼き上がり。
オーブンから出し、30分ほど冷まして室温に戻す。
お皿に盛り付けて、七面鳥は完成!
クランベリー、オレンジジュース、砂糖とシナモンを、鍋に入れる。
弱火で煮込み、ジャム状になったら出来上がり。
普通のレシピだとパサパサ食感になりがちの七面鳥を、シットリとおいしく丸焼きするレシピを紹介しました。
七面鳥の味を引き立てるグレイビーとクランベリーソースのレシピも、合わせて紹介しました。
七面鳥を丸焼きするのに必要な材料はもちろん、調理器具もまとめましたので、買い物計画の参考になれば幸いです。
冷凍の七面鳥は、解凍時間を含めると、料理当日の5日~1週間前に購入するのがおすすめです。
私たちが書いている別ブログ「トラベル-ログ・ドット・ネット」では、生クランベリーを食べてみた感想や、ターキー(七面鳥のこと)の食べ残しをおいしくいただく料理についての記事もあります。
ぜひ、合わせて読んでいただけると嬉しいです。