おいしいコーヒー豆の紹介 | |
びっくりするくらいおいしいコーヒー豆ならブルーボトルコーヒー。こちらに紹介記事も書きました。 | ブルーボトルコーヒー |
そんな風に思っている方がいらしたら、直火式ポットでエスプレッソが作れるビアレッティ社製モカエキスプレスは、とってもおすすめ!
コーヒーを淹れるときにコンロにかけるだけだから普段は場所を取らないし、見た目もおしゃれ。お値段の方も4000円以内くらいとお手頃です。
本格的なエスプレッソを淹れることができるから、おうちカフェが一段豊かになります。
もちろん、カプチーノ、ラテ、カフェモカ、アメリカーノなど、作れるドリンクのバラエティーも豊かになるので、楽しみが増えます!
ここでは、モカエキスプレスの魅力と、使い方についてまとめます。
モカエキスプレスは、直火にかけてエスプレッソを抽出できるコーヒー焙煎用のポットです。1933年にアルフォンソ・ビアレッティがイタリアで発明しました。
次の左の写真がモカエキスプレスです。
エスプレッソの泡はやわらかく甘みがあり、クレマと呼ばれます。クレマを多く抽出できるブリッカ(上の右写真)をはじめ、改良版や亜流版が何通りか発売されてきています。こうした直火式エスプレッソ焙煎用のポットを総称してマキネッタと呼びます。
本記事ではマキネッタの基本である、モカエキスプレスに焦点を絞って記述します。ビアネッティ社のホームページには、ビアレッティ社製モカエキスプレスは「イタリア本国では一家に一台は必ずあるとまでいわれている」との記述もあります。エスプレッソの本場イタリアでは、非常にポピュラーなコーヒーメーカーなのです。
おなじエスプレッソを淹れる器械であるエスプレッソマシンと比較してみた結果が次の表です。
本体値段の目安(円) | コーヒー粉の値段 | 味 | 淹れる手間 | 手入れの手間 | スペース | |
---|---|---|---|---|---|---|
モカエキスプレス | 3,500~ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | ◎ |
安価なエスプレッソマシン | 15,000~ | 〇 | △ | 〇 | △ | △ |
高価なエスプレッソマシン | 100,000~ | 〇 | ◎ | ◎/〇 | ◎/△ | △ |
カートリッジ式 | 15,000~ | △ | 〇 | ◎ | ◎ | 〇 |
以下、本節では表の内容を解説しています。この比較の詳細にあまり興味ない方は、飛ばして先に進んでください。
エスプレッソマシンといっても、廉価なものからプロフェッショナル用の高価なものまで、幅広くあります。ここでの比較は、かつて私が持っていた2万円くらいの安価なマシン、やはりかつて私がしばしば利用する機会があったプロフェッショナル向けの高級マシンを使用した経験と比較した結果です。
安価なマシンだと、苦いばかりで味やコクがしっかり出ないものも多いようです。モカエキスプレスはしっかりした味わいが出ます。安価なマシンよりは明らかにおいしいですが、残念ながら高級マシンにはかないません。高級マシンでは、クレマ(エスプレッソの泡)が多く出るのが魅力だが、モカエキスプレスではほとんど出ません。
冒頭にも述べた通り、モカエキスプレスはコンパクトで、使用時以外は食器棚の一角に保管できるから、収納性ではマシンよりもはるかに勝っています。
モカエキスプレスもエスプレッソマシンも、淹れる手間のほとんどは、カップにコーヒー粉を詰める作業と待ち時間です。
掃除の手間は、エスプレッソマシンではヘッドを拭くのが面倒な一方、モカエキスプレスは丸洗いできる。
高価なマシンは全自動のものもあり、ボタン一つで抽出が完了し、普段の掃除の手間もない。高価なマシンの項が複数のエントリーがあるのはこの意味です。
最近では、エスプレッソを淹れられるカートリッジ式コーヒーメーカーもポピュラーになってきています。ネスレ社のネスプレッソ(Nespresso)など、おいしいエスプレッソを抽出するカプセル式もあります。手間いらずで、キッチンに固定スペースが必要とは言えコンパクト。ただし、おいしいカプセル式は、カプセルが高いのが難。
モカエキスプレスは、値段の上でもスペースや手間の上でもリーゾナブルな中で、十分な味わいを楽しめるエスプレッソメーカーであり、家庭で手軽にエスプレッソを楽しむのに最適な器械です。
モカエキスプレスは、3つのパーツから構成されています。
下から、ボイラー部、フィルター部、本体上部と呼びます。
ハッキリ言ってとても簡単。
ここではエスプレッソを淹れる手順を、順を追って写真入りで解説します。
使用後は、次の写真のように、コーヒーの粉がフィルター部に固まります。
この粉を捨てます。
あとは、3つのパーツをそれぞれ水で丸洗いするだけ。
手入れの手間も簡単です!
モカエキスプレスでエスプレッソが作れると、いろんなエスプレッソドリンクが作れます。エスプレッソはもちろん、カプチーノ、カフェラテ、ソイラテ、カフェモカ、それらのアイスドリンクや、カフェ・アメリカーノ。
こんなものが作れますというアイデアと、簡単な作り方を以下にまとめました。
コーヒーの風味とコクを最大限に楽しむエスプレッソ。
モカエキスプレスで抽出したコーヒーをそのままいただくのがオーソドックスな飲み方。
私のおすすめは、レモンの皮を小さく薄くスライスしたレモンピールを泳がせること。レモンの酸味がほのかにアクセントになって、味が爽やかになります。
エスプレッソに、電子レンジで温めた150㏄の牛乳を加えて混ぜるだけ。
エスプレッソに、電子レンジで温めた150㏄の豆乳を加えて混ぜれば、ソイラテの出来上がりです。
エスプレッソに、冷えた150㏄の牛乳を加えて混ぜ、氷を加えるとアイス・カフェラテの出来上がり!
混ぜるだけでもおいしいけれど、シェーカーで振ると、味がまろやかになってますますおいしいです。
少量の牛乳を電子レンジで温め、次の写真のようなミルクフォーマーで泡立てます。
泡立てたミルクをエスプレッソの上に注げば、カプチーノが完成します!
カプチーノが大好きな方は、上のリンクのようなしっかりしたものを購入したほうが良いかと思います。ミルクフォーマーは、最近は100均ショップでも売っています。我が家でも何度か購入したことがあるけれど、100均のものは壊れるのが早いです。
温めた牛乳にココア粉を溶いて作ったココアに、エスプレッソを加え混ぜる。ココアにしっかりしたコクと濃厚なコーヒーの風味が加わり、大人の味になります。カフェモカの完成です。
お好みで、ホイップクリームを載せるのもおすすめ!
エスプレッソに熱湯を注ぐと、ドリップコーヒーとはまたちがった、さっぱりとしたブラックコーヒーが出来上がります。これをカフェ・アメリカーノと呼びます。
コーヒーは個人の好み。ドリップよりアメリカーノの方が好きだという人もいる。あなたもそうかも!? ぜひお試しあれ!
本節は、我が家のモカエキスプレスについてのストーリーをご紹介します。
モカエキスプレスの使い方の項で、写真に写っているモカエキスプレスは我が家の愛器。
もう一度貼るとこんな:
ボイラー部は焦げだらけ、本体上部も銀メッキがすっかり剥げ落ちてしまって、全体にアルミ素地がむき出しになってしまっています。
新品は次のバナーのように、銀色に輝くだけでなく、かわいらしいオジサンの絵が描いてあるそうです。
私はアメリカに住んでいたことがあります。我が家のモカエキスプレスは、当時親しくなったイタリア人の友人が、帰国の折に譲ってくれたものです。
この友人は、アメリカに引っ越してきたときに、イタリアからはるばるモカエキスプレスを持ってきたとのことでした。きっと日本人が海外出張するときに電気釜を背負って赴任していくのと同じ感覚なのかもしれませんね。
日本人はおいしい米を炊けるかどうかで海外生活の辛さが全然違います。彼も、イタリア人の自分は、おいしいエスプレッソが飲めないと生活していけないと話していました。
モカエキスプレスをもらい受けたのが2005年ころのこと。以来我が家では15年ほどこのモカエキスプレスを使い続けていることになります。
もらったときにはいまよりも光沢があった記憶はありますが、既にボイラー部の焦げはだいぶ広がっていたし、オジサンの絵は跡形もなかったです。そう思うと、このモカエキスプレスは一体いつ頃の製造のものなのだろうと興味もわきますが、友人とはここ10年ほど音信不通になっていて…。
というわけで、ヨーロッパーアメリカー日本と渡り歩き、たぶん20~30年もの長きにわたってエスプレッソを淹れ続けてきた我が家の愛器。今後も大切にしたいと思います!
エスプレッソの粉の最高峰は、断然イリー(Illy)の粉です。なぜイリーが最高かというと、私自身が飲み比べた経験もありますが、それ以上に、知り合いのイタリア人が皆、口を揃えてイリーのエスプレッソ粉が最高だと言っていたから。
エスプレッソ専用の豆挽き器を持っていない限り、粉で購入したほうがおいしくエスプレッソが淹れられます。赤い缶がスタンダードで、茶色い缶が深煎りです。
250gで1000円よりちょっと高いくらい。相場と比べて格段に高い感じでもない。
しょっちゅう飲むために、コーヒー粉の費用を抑えたい場合
普段はグレードを下げた「普段使い」のコーヒーで済ませるのもおすすめ。
一日に何杯もエスプレッソを飲みたい場合、全部をイリーの粉で淹れていたら、コーヒー代がかさんでしまいます。
我が家では、夫婦で一日に6杯も7杯もコーヒーを飲みます。
気分次第ですが、ドリップを多く飲む時期と、エスプレッソばかり飲む時期が交互に来る感じです。
いまはエスプレッソばかり飲んでいて、1日に1杯ずつだけイリーを、それ以外は「普段使い」の澤井珈琲の豆を、家の普通のコーヒーミルで挽いてモカエキスプレスで淹れています。
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もちろん、Illyと比べると味は明らかに劣ります。が、全然ダメというレベルではなく、普通においしいコーヒーが飲めます。
上のバナーでリンクした澤井珈琲の豆は、2000gが3,000ほど。グラム当たりの値段で比較すると、Illyの方が3倍ほど高いです。
澤井珈琲ではしょっちゅう割引タイムセールなども実施しており、コストパフォーマンスはとても良いです。澤井珈琲のことは、別の記事に書いたので、よろしかったら読んでみていただけるとうれしいです!
モカエキスプレスには、一度に何杯のエスプレッソを淹れられるかによって、1、2、3、4、6、9、12、18杯用の8種類があります。
以下は、楽天の値段比較のサイトへのリンクです。
これ一つでおうちカフェが一段と豊かになります。お宅におひとついかがでしょうか。
2杯用
3杯用
4杯用
6杯用
更新記録
2020年10月10日 「エスプレッソなおうち」へ移転。
2020年9月11日 「lulutheblackcat’s blog」にて公開。