家の庭だけであっても、鎌だけをたよりに草刈りを人力だけで行うのはシンドイです。だから、草刈用の機械を購入して作業効率を上げたい。
でも、草刈機の選び方がわからない。安全面はどうなのかが気になり、機種決定の決心がつかない。
そんなふうにお悩みではないですか?
ここでは草刈機をはじめて購入する際の機種選びの要点をまとめます。
私も同じ悩みでさんざん悩んだ末に、色々調べて、はじめての刈払機を購入しました。
慣れている人と違って、その時の記憶がまだ新しい私の視点が参考になればとても嬉しいです。
どういう機種を草刈機と呼ぶかについて、言葉の定義が人によって大きく違うということは、前回の記事「草刈機、刈払機、芝刈機の違いとは!?「草刈機」はどういう機種のことか?」にまとめました。
ここでは「草刈り用機械」は、草刈をする機械の総称ということで話を進めます。
刈払機とは、エンジンまたは電動モーターによって柄の先に取り付けた回転刃を回して雑草を刈る、人が担いで動作する草刈用機械のことです。以下画像のような機械で、日本ではもっともよく見かける形式のものだと思います。
また、結論から言うと、広大な大庭園でない限り、50平米または20坪程度以下くらい普通の家の庭の雑草刈りにはこうした刈払機が適しています。
普通の庭で、芝生限定でなく雑草を刈りたい方は、「普通の広さの庭で、雑草を刈るための機械」の項目に飛んでもらっても大丈夫です。
刈る範囲が非常に広い場合は、芝生、雑草の別を問わず、乗用の草刈り用機械を使用するのが効率が良いです。相場は20万円から、といった感じ。
またはもう少し安価なもので、自走式の草刈り用機械もあります。10万~50万円くらいの相場です。自走するだけあって、担いで使用する刈払機より作業者への負担がずっと少なくて済みます。
乗車式も自走式も、回転刃の制御を運転者が気にしないで済み、移動し刈進めることに集中できるため、広い場所でのスピードに強い。反面、小回りが悪いので、普通サイズの庭には、小回りの利く刈払機が適しています。
刈るのが芝生に限定される場合は、刈払い機よりも、芝生専用の芝刈り機を使用すべきです。
手動のもの、電動またはエンジン式のものがあるが、どちらも普通は刈り揃える長さを調整することができます。
グラスバリカンと呼ばれる機種もあり、小型で安価ですが、しゃがんで作業するため腰に負担がかかります。よほど刈る範囲が狭い場合以外はおすすめしません。
芝刈り機は丈が高く伸びてしまった固い草交じりの雑草を刈るのには向きません。
普通サイズの庭の雑草を刈るためには、刈払機が適しています。
刈払い機の機種選定の要点は、以下の3点。
順番に考えます。
動力の選択肢は、エンジン式と電動式。電動式には、コード式と充電式があります。
それぞれの長短をまとめると:
エンジン式 | どこでも使える。燃料の管理が必要。エンジンを積んでいる分、重くて腰に負担になる。 |
電源―コード式 | コンセントある場所だけでしか使えない。コードを切らないように気を付ける必要あり。 |
電源―充電式 | どこでも使える。全般にパワーが弱い。長い時間の連続作業ができない。 |
パワーと作業時間の理由で、充電式はオススメしません。
エンジン式は、エンジンの大きさによってパワーが異なります。25㏄以下は非力との声があります。エンジン式の燃料は、ガソリンにちょっとオイルが混じったものが一般的です。燃料の管理は、ときどき燃料を注ぎ足さなくてはいけないことと、不使用時に燃料を保管することです。(家から少し離れた物置でもない限り、引火性の燃料を保管するのは、私は個人的にゾッとしないです。。。)
電源コード式は、エンジン式に遜色ないパワー。コードの長さについては、10mくらいのコードが付属してくるし、それで足りなければコードリールを利用すればよいです。始終コードに気を付けるのは、実際的な作業が増えるわけでないが、ストレスにはなります。
動力は、これらのトレードオフで選定することになりますが、畑など家から離れた場所で作業をする必要がないかぎり、家の周りだけならコード式で十分というのが私の個人的な意見です。
両手ハンドルはもっともよく見る刈払機で、竿が長く刈刃が身体から遠くなる機種です。肩紐で吊り、両手でハンドルを握って操作します。
ループハンドルは、ループ型のハンドルを片手で握り、もう一方の手で竿を操作し刈刃を操作します。
背負い式というのもあります。背負い式はエンジンを背負い、竿の部分だけ手で持って操作するので操作性がよい。排気量が多いエンジン式にはこの形式のものもあるが、価格が高価(他が1-3万円が相場なのに対し、5-6万円)な傾向です。
両手ハンドル | 身体に負担が小さい。刈刃の安定がよく身体から遠いため、安全性が高い。斜面作業に不向き。 |
ループハンドル | 作業姿勢が長時間向きでない。身体と刃が近い。小回りが利くため、斜面や狭い場所も得意。 |
背負い式 | 疲れない姿勢。刈刃を自由に動かしやすいため斜面、狭い場所も得意。反面、足を切るリスクは他より大きい。 |
勾配がきつい場合を除き、(初心者にはとくに)安全性の面から見て両手ハンドルをお薦めします。
チップソーは、もっともよく見かける刈刃で、硬い雑草も細い小木も刈れる。
ナイロンコードは、やわらかい草だけ刈ることができる。固いとはいえナイロンの紐で刃の代用をするわけなので、安全性は高いですが、草を刈る能力は低いです。
その他にも金属刃はいくつか種類があります。
2枚刃、3枚刃、…のように異なった刃数の刈刃は、チップソーより強力です。その分固いものに当たった時の反動が大きくなります。
笹切り専用の刃などもあり、普通の雑草でない場合は専用の刃を使用する必要があります。
私自身はチップソーとナイロンコードしか使用したことがありません。
普通の雑草を切りたいだけであればチップソーで十分です。
ナイロンコードは安心な反面、雑草を切る能力が非常に低いので、私はナイロンコードはおすすめしません。ナイロンコードの機種を購入する場合は、のちのち刃を交換できる機種を選定するのがよいと思います。
次に示すのは、楽天での「草刈り機」の売れ筋ランキングです。ヘッジトリマーや電気ノコギリがエントリーしてしまう場合もありますが、これらは地面の草を刈るものではないです。
ただ、ランキングを見ると、ループ式を購入している方も多いようです。両手ハンドルと比べコンパクトなのは収納時に魅力だし、価格も一般的に少し安いです。
たとえば同じリョービの電動コード式(の中で最も安い部類の製品)で比べても、ループ式は10,000円くらい、ハンドル式は18,000円くらいです。(2020年10月現在)
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50平米または20坪程度以下くらいの普通サイズの庭で、傾斜がないかぎりは、チップソーを装備した両手ハンドルの刈払機をオススメします。切れ味・パワーと安全性を考えての結論です。
そして、安全に気を遣ってハンドル式を選ぶのががよいと思います。
日本でもっとも多く見かける機種はこの両手ハンドル刈払機だと思ういますが、やっぱり理由があるのです。
エンジン式か電動かの選択は、以下の3点を考慮して決めるとよいと思います。これらが当てはまる場合はエンジン式、当てはまらない場合は電動式をお勧めします。
機種選びのだいたいのポイントは以上でわかってもらえると思います。あとは、個別商品の性能、値段、口コミなどを考えて選定しください。
さて、ここから先は私個人のオススメ商品の紹介です。
おすすめするのは、安全な両手ハンドル型、パワフルな電動コード式、切れ味のよいチップソーの機種で、リョービ AK-6000 です。
なぜおすすめできるかというと、私自身がすでに2年間、家の庭を刈るのに使っている刈払機だからです。10m x 5mほどの我が家の庭を、繰り返し草刈りしてきていますが、大変満足しています。ぜひお薦めします。
私自身がこの機種を購入した理由は、両手ハンドル・チップソー・電源コードの機種のなかで、大手が製作していて口コミもよいものにしぼると、そのうちもっとも価格が安いのが、リョービのAK-6000だったことです。
リョービ AK-6000に関して、私が使ってみてレビューした記事もぜひ、読んでいただけたら嬉しいです!
更新記録
2020年10月16日 「エスプレッソなおうち」へ移転。記述を一部アップデート。
2019年10月3日 「lulutheblackcat’s blog」にて公開。