草刈機と刈払機の違いってなんなんだろう!?と思い、ネットでいろいろ調べました。
結論を先に言うと、サイトによってばらばらです。刈払機についてはある程度共通な見解があるように見えます。が、何を草刈機と呼ぶかについては、だいたい3通りの解釈があるようです。
言葉の違いについてではありますが、面白いので以下にまとめておきます。
草刈用機械を購入する際のの機種選定のポイントについては、「個人が家庭で使う草刈機・刈払機の種類と選び方―初心者向けガイド」にまとめてあるので、併せて参考にしていただければ幸いです。
草刈機と刈払機が雑草(草一般)を刈る機械であるのと違い、芝刈機は、伸びすぎた芝生の丈を短く刈り込む機械です。この見解はどこのサイトでも同じだと思うし、私の理解とも一致しています。
手動のものも自動のものもあります。
ちなみに、おじいさんが山でしていた「しばかり」は、「柴刈り」です。「柴」は小さい雑木の意味なので、まったく別な仕事です。
私のリサーチについて結論からいうと、刈払機についてはどのサイトも、同じ種類の機械を想定しているように思えます。
刈払機は、電動かエンジンかを問わず原動機があり竿の先に付いている丸い回転刃で草を刈るための機械のことで、以下の写真のような機械をだいたいは想定しているようです。
草刈機については、全く異なる3通りの解釈があるようです。
私が見た10ほどのサイトでの説明は、以下のいずれかに区別できます。
さまざまなサイトの説明を以下にまとめて比べます。
草刈機=「草しか刈れない。固めの細い木などは刈れない。」という見解なのでしょう。ウィキペディア、ピクシブ百科事典、価格ドットコムがこの定義です。
ウィキペディアで「草刈機」を調べると、「刈払機」に飛ばされます。「刈払機」については、こう書いてあります:
刈払機(かりはらいき、苅払機)とは、草や小径木を刈払うための機械のこと。草刈機またはブッシュとも呼ばれることがあるが、この場合は草刈に力点を置いているので、刈払機とは全く同義ではない。草刈り専用機では、山林の下草刈りを行うほどの能力がない。
構造は原動機、シャフト、回転鋸刃からなり、操作者は、シャフトに固定されたハンドルを操作して刈払いを行う。(…以下略…)
「草刈り専用機」は刈払機よりも非力であるとのこと。
ウィキペディアには、引用文最後の行の構造の通り、柄が長く丸い鋸刃が付いた以下のような機種の写真が、刈払機の例として載っていました。
ウィキペディアと同じく、「草刈機」を調べると「刈払機」に飛ばされます。「刈払機」については、こう書いてあります:
小型のガソリンエンジンや電気モーターで鋸を回転させ、雑草や小木を刈る動力式鋸のこと。草刈機にも同形態の機種があるが草刈機の方は芝生などの草専用で、背の高い雑草や小木の様な硬いものを刈り払うには力が足りない。
草刈機は刈払機よりも非力とのこと。刈払機の画像も、ウィキペディアと同様なものが載ってました。
「芝刈り機・草刈り機の選び方」というページがあり、以下の表が載っています。
「芝刈り機」「草刈り機」「刈払機」の比較表 種類 用途 特長 芝刈り機 芝の高さを揃えるための道具で、芝以外の植物や起伏の激しい場所での利用には適していません 家庭用の手押し式から業務用の自走式まで、バリエーションが豊富です 草刈り機 庭や道路に生えた柔らかい草取りに適しています ガーデニングや家庭菜園などの小規模向けで、手軽に使える2~3㎏の電気式が人気です 刈払機 草刈り機よりも強力なため、竹や木など、固い植物も切断できます 農業や林業のプロユース向けで、エンジン式が多く、重量も5㎏前後と大型なものがほとんどです
「草刈り機」は柔らかい草向きなので、やはり刈払機よりもパワーはないような記述です。刈払機の画像は、ウィキペディアと同じような構造のものが示されおり、一方で草刈り機は以下のようなもっと軽量かつ小型な機種を想定しているようです。
Weblioやコトバンクがこの定義でした。
Weblio辞書では、以下のように草刈機は、草刈りをする機械の総称、刈払い機はその一形態として紹介されています。
刈払機 – 山林などの雑草を刈り取るための小型エンジンつきの機械。
草刈機 – 草刈りをする機械
刈払機については、以下のように通常の説明があります。
〘名〙 山林や田畑の畝畔の雑草刈り取りに使われる小型エンジン付きの携行用草刈り機。
一方、草刈機の記述は長文です。その記述を以下に抜粋しますが、草刈機の一形態として刈払い機を紹介していました。
牧草や野草などを刈り取る作業機で、(…中略…)
肩掛け用の刈払い機は、やぶや山林の下草刈りや畔(あぜ)の草刈りなどに使われる。エンジンのついた歩行用の畔草刈機やトラクター用の大形のものにはロータリーカッターがある。
(…以下省略…)
この見解を記述しているのは、辞書サイトではなく、業者のサイトです。
これらのサイトで想定している草刈機は、以下の写真のような乗車式や自走式もので、刈払機よりも大型のものだと思います。
GOOGLEで、「草刈機 刈払機 違い」と検索すると、トップに表示されるサイトです。
刈払機について:
一般家庭の庭や公共の公園・河川敷などに生えている雑草や茎の細い植物などを、人力によって鎌で刈っていくような作業に適しているのが刈払機のイメージです。
草刈機について:
刈払機よりも広い場所に適したイメージなのが草刈機です。
のような記述のあとで、以下のように違いを結論づけています。
建機業界では小型機械が「刈払機」、大型機械を含めた全機種が「草刈機」というイメージがあることがわかりました。
こちらは、GOOGLEで「草刈機 刈払機 違い 農家」と検索したら2番目にヒットしたサイト(このページは、2022年10月現在ではパスワードがかかってしまいましたので、ユーザー登録していないと閲覧できなくなってしまいました)。
やはり、草刈機のほうが刈払機よりも広い範囲を刈れる機械という見解。
「刈払機」は水田のあぜ道、道路脇の雑草、山林の下草など、狭いスペースや傾斜面での草刈りに使われる機械です。
「草刈機」は、果樹園の下草刈り、牧草地やゴルフ場といった、平坦で広い場所での草刈り作業に使用されるもので、乗用タイプと自走式があります。
芝刈り機、刈払い機、草刈機の指す機械の種類は以下の通り。
草刈機については、全く異なる3通りの解釈があり、以下の3つの解釈のどの意味かはサイトによってまちまちでした。
繰り返しになりますが、草刈用機械を購入する際のの機種選定のポイントについては、「個人が家庭で使う草刈機・刈払機の種類と選び方―初心者向けガイド」にまとめてあるので、併せて参考にしていただければ幸いです。
また、私のおすすめの刈り払い機についても詳しくレビューしましたので、よろしかったら読んでみていただけると嬉しいです:
更新記録
2020年10月16日 「エスプレッソなおうち」へ移転。文章をアップデート。
2019年10月2日 「lulutheblackcat’s blog」にて公開。