洗濯機の脱水ができない故障で、はじめにチェックすべき箇所はここ。分解や修理依頼の前にまず確認!!

洗濯機が脱水してくれない故障について、覚え書きをしておく。またおなじ故障をしたときに自分が見返すためだ。
同様の故障を経験している他の人が見て、もし参考になれば、とてもうれしい。似た症状で困っているけど、原因が違っていて参考にならない可能性はもちろんある。それでも、大した手間ではないので、あれこれ試す前に、チェックしてみるとよいと思います。

ただし、素人が個人的な記録で書いているものなので、そのつもりで読んでほしい。

後半は、これまで洗濯機が故障するたびに繰り返した私の心理的パニックと我が家のドタバタのことを書くので、面白おかしく読んでもらえれば幸いである。

「まとめ」には、私の経験から得た、ほかの人にも参考になるかもしれない結論もまとめる。

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症状と修理の方法

症状

洗濯機が「洗い」はしてくれるが、「脱水」行程に入ると止まってしまう。我が家の洗濯機は「すすぎ」行程が、脱水→注水→撹拌を何度か繰り返すプログラムなので、「すすぎ」行程もできなくなってしまう。
「脱水」行程のはじめに、槽内の重量バランスをチェックする「試し回し」が行われるのだが、今回の故障では、この試し回しすらしなかった。
今回の故障では、洗濯機は「脱水」行程に入ったまま残り分数の「9」を表示したまま完全に固まってしまった。一晩たってもそのまま。エラーメッセージもでなかった。

修理の方法

洗濯槽の底にある回転盤(パルセーター)を留めているネジをはずす。大きめのマイナスドライバーで普通に左に回せば外れる。

洗濯機の底の回転盤(パルセータ)をとめているネジ

今回は、ネジをはずしたら、紐の切れ端が飛び出してきた。

パルセーターのネジに絡まった紐

パンチした紙束を括るのに使っている事務用の紐の切れ端で、これが絡まって回転が妨げられていたようだ。

絡まっていた紐

故障に気が付いて真っ先にここをチェックすれば、今回(だけでなく、たぶん結構な頻度で)の復旧は10分以内で済んだはず。ただ、私はいつも大変な紆余曲折を経ないとここに行きつかない。

我が家の洗濯機の機種、点検用コマンドなど

Panasonic NA-FV55B1、2009年12月購入。
簡易乾燥機能付きの縦型洗濯機だが、乾燥機能は試し運転したことがあるだけで、ほとんど使ったことがない。

Panasonic NA-FV55B1の操作パネル

 

背面のパネルを開けたところには、内面にトラブルシューティング用コマンドの説明と回路図があった。将来役立つかもしれないので、貼っておく。

Panasonic NA-FV55B1の点検チェック方法

Panasonic NA-FV55B1の結線図

洗濯機が故障するたびの家を挙げてのドタバタ劇

ここから先は、修理に関する情報ではなくて、我が家の困りように関する記録。

繰り返し我が家に訪れる洗濯機パニック

洗濯機は故障のサイクルが長いため、故障する頃には前回の状況を忘れてしまっている

我が家の洗濯機は、購入してからすでに11年が経っている。
その間に、1年に一回くらいの頻度で不具合が起こってきた。
前回どうやって復旧したのか忘れたころに故障するのが厄介なところで、前のときに結果的に間違っていた対処を私は何度も繰り返しているようだ。

洗濯機が故障すると、生活に支障をきたす

洗濯機は毎日必要なものだから、壊れられるとかなりストレスである。3人家族の我が家では、一日ごとに買い物かご一杯分程度の洗い物がでるので、数日壊れたままにしておくだけで、汚れた洋服の置き場に困ることになる。もちろん、1-2日ごとにコインランドリーに行けばよいが、その面倒を考えるだけでうんざりである。

保証期間が過ぎると、修理依頼を出すのも一大決心である

保証期間もとうに切れているため、メーカーのアフターサービスに故障状況を見てもらうには、出張してきてもらうだけで3000円ほどかかる。それでも過去の故障の際に何度か来てもらったことがある。出張して来てもらうのを待つ間、洗濯機を放置しておいたら、来てもらったタイミングでは故障が勝手に治っていたこともあった。

買い替えるためには、「リサイクル回収」で追加出費がかかる

故障するたびに買い替えも検討する。買い替え資金が5万円くらいになってしまうこと、現機器を廃棄するのにずいぶん出費がかかること、なにより配達・設置のスケジュールが1週間から10日先になってしまうことを思っていつも二の足を踏んでしまう。
とくに今回は、いままでになく念入りに買い替えを考え、ネットでずいぶん詳しく調べた。我が家ではまだ、リサイクル回収による廃棄はやったことがない。リサイクル回収法ができて以来、大物家電が廃棄するほどに壊れたことがないからだが、洗濯機も同法が適用される。今回調べた感じでは、廃棄に5000円くらいかかる様子で、ネット通販業者で新機種を購入・配達してもらう際に古い洗濯機を廃棄してもらうと、7000円~10000円くらいかかるというサイトも多かった。
ネット通販では検索結果に表示される値段が安くても、こうした費用が高く設定してある業者もあるので注意が必要だと思った。(日用品のネット購入でも、送料が高い業者とかあるのと似ているけれど。。。)

今回の故障の状況

我が家では、洗濯機をまわすのは大抵夜である。だから、故障に気が付くのもいつも夜だ。

今回も、昨日、夜になってから洗濯機の様子がおかしいのに気が付いた。
何度やっても、脱水→すすぎ→脱水→すすぎの無限ループから抜けないのである。
電源をいったん抜いてみたり、洗濯物の量を減らしてみたりして試運転を繰り返すうちに、脱水をまったくしてくれなくなってしまった。

排水ホースを外すのは、ほかのチェックを終えてからが良い

洗濯機の調子がおかしいとき、えてして排水口のまわりの不具合のせいだという場合がある。メーカーのトラブルシューティングのページなどを参照しても、たびたびそうした記述が見つかるようだ。
そこで、私はとりあえず、排水ホースを外してみる。後から考えると、私が毎回試すこの第一歩が、常に故障にまつわるストレスを大幅に増大させる行動である。だが、洗濯機が故障するのは1-2年に一度くらいの頻度であり、そのたびに私はフレッシュな気持ちで、つまり前回の修理経験の記憶を完全にリセットされた状況で取り組んでしまうのである。

排水ホースを外すと、ホースの中と洗濯機本体の中に残っていた排水が一気に流れ出す。
私たちの借りて住んでいる家の洗濯機設置用の防水パンは、設置工事のミスなのだろうか、水が排水口に流れるのとは反対に傾いている。だから、ホースを外したときの排水はいつも、防水パンに立派な水溜まりをつくり、今回もそうなった。
洗濯機には排水トラブルを感知するためのセンサが用意されているのだろうか。この水溜まりをやってしまうと必ず、我が家の洗濯機は一切の動作をしてくれなくなってしまうのである。そして、床が乾いたころ合いに勝手に直っていたことが過去に何度かあった。

洗濯機が故障するたびに、私は排水ホースを外し、水溜まりを作り、パンの設置工事が失敗だったに違いないと確信し、手抜き工事をしたに違いない(と私が決めつけた)見ず知らずの施工業者を呪い、バスタオルに何度も排水を吸わせては水溜まりを拭き取る作業を行う。
拭き取り終わったあとで、それでも洗濯機の足元が依然湿ったままで、洗濯機も相変わらず一切の動作を拒否し続ける状況を発見する。そして、故障のたびに毎回全く同じことを繰り返していることにこの時点で気付くのである。

洗濯機を分解してみるためにも、排水ホースを外す必要があるが、ホースを外すのは他のチェックをやり尽くしてからが良いと思う。

洗濯機が故障した夜はいつも眠れない

早く治ってくれないと困ると思いながら、なにも試すことができない手持無沙汰の状況になると、いつもいろんなことを考える。
いつも必ず、買い替えることを検討しはじめ、ネットで次に購入すべき洗濯機を探し始める。そして、どこのサイト・店でも配達・設置が1週間ほど先になることに途方に暮れる。今回も、とても具体的に機種を選んだ。そして、そろそろ買い替えたほうがよいのかもしれないと、修理が済んだあとのいまもすこし思ってはいる。
メーカー修理をお願いすることもいつも頭をよぎるが、ひょっとすると明日の朝になったらまた、なにもなかったかのように元気に故障が治っている可能性もあるのだ。
そんなことを考えながら、私は頭の中がグルグルしながら、夜更かしして過ごすのである。

今回も、分解までしてみた末に、あっけない故障原因に気が付いた

一夜があけて今朝、洗濯機の足元はすっかり乾いていた。しかし、果たして相変わらず故障したままなのであった。
以前の故障のときに、分解というほどのことでないにしても、工具で簡単にアクセスできるかぎりで開けてみて、そしてもとに戻したら直ったことが1~2度あったのを思い出し、今回もやってみた。
本体上部を開け、背面パネルを外してみ、どちらもあまり私でいじることができそうな感じでないことを発見した。
この時点になってはじめて、洗濯槽の底にある金具のことを思い出し、そこに紐が絡まっているのを発見したのであった。どうやら洗濯槽を回転させるモーターのまわりに紐が絡まって、回転を阻んでいた模様であった。

ずいぶん遠回りしてやっと自力で修理できたのであったが、24時間以内で解決できたのは大変よかった。
今回のは故障の原因もわかりやすいものだったし、なにより昨晩のヤキモキした気持ちがとても強かっただけに、解決したときには非常にスッキリした気分であった。

我が家のこれまでの洗濯機故障のまとめ

これまでの故障ではなにもしないうちに直っちゃったのと、洗濯槽の底の金具まわりに原因があったのが半々くらいだったかな。ただし、「なにもしないで直った」には、アクセスできる限りで開けてみたけど原因がわからないままもとに戻したら直った場合も含む。

まとめ

洗濯機が脱水してくれない故障が起こったとき、洗濯槽の底にある回転盤(パルセーター)を留めるネジに洗濯物が絡まっている場合がある。ごく簡単に確認できるので、同様の症状が起きた時にはまっさきにチェックするとよい。

記事後半では、洗濯機故障の際の我が家のパニックぶりを書いてみた。役立ちそうな教訓は、

  • 買い替えを検討する際、リサイクル回収の費用が5000円ほどかかる。
  • 買い替えを検討する際、リサイクル改修費を高くすることで、洗濯機の値段を安く設定している業者もあるので注意が必要。
  • 故障した際に、排水ホースを外すのは、他のチェックが一通り済んでからが良い
  • これまでの我が家での洗濯機故障の解決は、以下の2つが半々という感じ。
    • なにもしないのに直った(分解したものの故障原因がわからないままで元に戻したら直った場合も含む)
    • パルセーターのネジに洗濯物が絡まっていた。

更新記録
2020年10月24日 「エスプレッソなおうち」へ移転。
2020年8月23日 「lulutheblackcat’s blog」にて公開。

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