その投資信託、大丈夫?―金融機関ごとの投資信託販売ランキングの比較

金融機関によっては、個人投資家が儲からないような悪徳な投資信託(投信)を作って売っているという話を聞きます。

本記事では、ネット証券、都市銀行、地銀が発表している売れ筋投資信託ランキングを比較します。
儲からない投資信託かどうかの判断まではしませんが、それぞれの金融機関の売り方の傾向が分かると思います。

本記事には、具体的な投資信託の商品名が登場しますが、個別の投資信託の優劣を議論するものではありません。

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よい投資信託を選ぶ必要性

プロにお金を運用してもらう投資信託

投資信託は、プロにお金を運用してもらう手段です。
副業投資家だけでなく、プロの投資家でも便利に利用する金融商品です。

投資信託は、個人投資家はもちろん、これから投資を始める投資初心者にとって、便利な投資商品であることは間違いありません。

よい投資信託を選ぶ必要性

どんな金融商品に投資するかは、どれだけ儲かるか(または損するか)のパフォーマンスに決定的に影響します。
株の場合は、成長性の高い優良企業に投資するのが、成長の余地がなく財政面も弱い企業に投資するよりも有利なことは、当然予想できます。

投資信託に投資する場合も、よい投資信託を選ぶ必要があります。

銀行の窓口でおすすめされる投信を買うのは要注意‼

そもそも悪い投資信託を買っているようでは、儲かることを期待することすらできません。
なぜこんなことをいうかというと、銀行の窓口に相談し、勧められるままに投資信託を購入して大損してしまう投資初心者や個人投資家が後を絶たないからです。

銀行や証券会社など金融のプロにとっては、手数料をたくさん抜き取れる投資信託を開発し、それを儲かりそうに見せ、投資初心者に売りつけることは簡単なのです。
銀行が手数料をたくさん取れるということは、私たち個人投資家の資産がそれだけ切り崩されるということです。投資での儲けが少し減るくらいで済むのならまだ良いかもしれませんが、そもそも儲からない中で高額の運用手数料を取られ続けると、銀行だけ儲けて私たち個人投資家は財産が減ってしまう結末が待っています。

だから、投資信託で運用するのだとしても、よい投資信託を見極める程度の最低限の勉強は必要です。「初心者でもだまされずに投資を始めるために:インデックスファンドで賢く投資!」では、投資を始める際におすすめな勉強法を紹介してますので、興味がある方はぜひ参考になさってください。

投資信託の種類―アクティブ投信 vs インデックス投信

投資信託は、投資のプロに運用を任せる投資です。
その中でも、お金を預かったプロの投資家が、自分で有望な株を選んで運用してくれる投資信託を、アクティブ投信といいます。

一方で、日経平均やTOPIX、アメリカのダウ平均やS&P500などの株価指数(または経済指標)に価格が連動するように作った投資信託を、インデックス投信と呼びます。
インデックス投信は運用するプロ投資家が自分で株を選ぶ必要がないので、運用手数料はアクティブ投信よりもずっと安く済みます。

前節に述べたような、銀行が手数料を取ることを目的とし個人投資家が資産を増やすことを目的としない悪徳投資信託は、アクティブ投信に多いのだと思います。とくに、どういう投資方針で儲けるのかが理解できない投資信託に投資することは、危険な行動です。銀行員が勧めてくれたというだけの理由で買うのは、もちろんNGです。

金融機関ごとの投資信託販売ランキングの比較

金融機関ごとの売れ筋ランキング

次の図表は、ネット証券2社(SBI証券と楽天証券)、都市銀行3行、地方銀行2行の投資信託の売れ筋ランキングをまとめたものです。
ネット証券2社は、どちらも私はおすすめしたい証券会社です。ほかの銀行は、あまりおすすめするつもりでもないので、銀行名は伏せて紹介します。

なるべく販売額のランキングを持ってきていますが、地銀2行は販売件数のランキングを比較しています。
ほとんどの金融機関で集計期間も明示していました。表の一番下に書いてあります。

個別の投資信託の名称にはあまり興味はなく、どんな種類の投資信託が売れているのかの傾向が知りたいので、投資信託の種類で色分けしました。

全世界インデックス(オルカン)
米国株インデックス
日本株インデックス
バランスファンド (株と債券など、いろいろな投資対象をミックスする投資信託)
アクティブ投信

金融機関種類ごとの傾向

金融機関の種類ごとに、見て取れる全般的な傾向は次表のとおり。金融機関で扱われる投資信託の種類についてもコメントを入れてあります。

ネット証券手数料が安い米国株やオルカンのインデックス投信がよく売れている。
SBI証券や楽天証券では、非常に多くの投資信託を扱っている。
都市銀行基本的にインデックス投信が売れているが、アクティブ投信も3位くらいに食い込んでいる。
系列の証券会社の投資信託を扱っており、ライバル銀行系列の投資信託は購入できない場合が多い。
地方銀行都市銀行と比べても、より多くアクティブ投信が売れている傾向が見て取れる。

売れ筋から見て取れる投資家のスタンス

ランキング比較をもうすこし詳しく見ることで、各金融機関を利用している投資家のスタンスが見えてきます。私の私見ですが、たぶん結構当たっているのだろうと思います。

ネット証券自分で投資信託を選ぶ必要があるだけあって、勉強しながら投資している投資家が多い。手数料が安い米国株インデックスやオルカンが人気なのは、そのためと考えられる。
都市銀行TOPIXやS&P500でなく日経平均やダウ平均のインデックス投信の売れ行きがよいのは、投資初心者が多い可能性がある。アクティブ投信は、窓口で勧めているのかもしれない。
地方銀行アクティブ投信が人気なのは、窓口で勧誘するのかもしれない。投資対象国がアメリカだけのバランスファンドが人気であることも、投資家自身で選んでいるのでなく窓口で勧めているだろうことが推測される

ランキングの変動について

本記事で紹介した各社のランキングは、2024年3月に各社ホームページで発表されていたものです。

4月現在のランキングは、順位が入れ替わるだけでなく、3月に6位以下だった投信がベスト5入りしていたりと、結構変動はあります。
ただ、売れ筋商品の種類の傾向は、あまり大きくは変わらない印象です。

まとめ

投資信託の売れ筋ランキングを比べることで、金融機関の種類ごとの傾向が理解できました。

  • ネット証券では、手数料が安い米国株やオルカンのインデックス投信が人気。
  • 都市銀行では、アクティブ投信も3位くらいに食い込んでいる。
  • 地方銀行は2行だけ比較した。この2行では、都市銀行以上にアクティブ投信が人気である。

これら傾向から、次のような投資家スタンスが推測できます。

  • 自分で商品を選ぶ必要があるネット証券では、よく勉強している投資家が多い。
  • 都市銀行は、投資初心者が多い可能性が高い。銀行窓口でアクティブ投信を勧めている可能性あり。
  • 地方銀行は、都市銀行以上にアクティブ投信を勧めていることが推測できる。

もし銀行で勧められるままに、内容を理解しないまま投資しているようなら、勉強し、投資を見直すことをお勧めします。
そして、多くの書籍でも紹介されている通り、ネット証券がおすすめです。楽天証券との間で好みがわかれるところだと思いますが、見やすさやメニューのわかりやすさが理由で、SBI証券をもっともお勧めします

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