家で毎日飲むコーヒー。

1杯あたりの単価がどのくらいなのか、年間でコーヒー豆代にいくらくらいかかるのかを整理して考えます。
これがわかると、コーヒー豆をすこしグレードダウンしたらどのくらい家計の倹約になるか、はっきりします。逆にもうちょっと贅沢をしても、意外に家計の負担は大したことがないかもしれません。
ドリップ、エスプレッソ、インスタント、カートリッジ式の淹れ方の違いについて、単価の比較もします。実は、淹れ方を変えるだけですごい倹約になることもわかります。
お忙しい方は、まとめの比較表だけでも、参考になると思います。目次で「5. コーヒーの単価についての比較表」をクリックするとジャンプできます。
コーヒー1杯の単価を調べる動機
冒頭にも述べましたが、1杯当たりの出費が分かれば、年間に飲む杯数を掛けることで、年間でコーヒーに幾らかけているかがわかります。
コーヒー豆も高価なものから安価なものまでいろいろあります。わが家では、1日に1~2杯だけ高いコーヒー豆で淹れ、あとは安い豆で、とやっています。それで幾らくらい倹約になっているのか疑問に思ったのが、調べてみたきっかけです。
調査の方針
調査方法は至って簡単。
- それぞれの淹れ方で、1杯当たりにコーヒー豆を何g使用しているかを測る。
- コーヒー豆の100gあたりの値段を調べて、一杯当たりの単価を計算する。
1杯あたり、コーヒー豆を何g消費するか⁉
本節では、それぞれの淹れ方で、一杯のコーヒーのために何グラムの豆を使用するのかを計ります。
ドリップ
いつも作るのと同じようにドリップ用に豆を挽いて、軽量してみたところ、18gでした。
ただし、私の「いつもの1杯」はマグカップになみなみ1杯です。これは、次の写真の通り、250mlほとで、世間の通常でいうちょうど2杯分に当たるようです。

世間通常でのドリップコーヒー1杯は、コーヒー豆9gということになります。
エスプレッソ
エスプレッソマシンのフィルターに、通常通りにエスプレッソ粉を詰め込んだものを、秤にあけて測定しました。エスプレッソをダブルで作るのに、コーヒー豆は10g使います。


ついでの豆知識ですが、エスプレッソマシンのダブル抽出ボタンを押して空運転して出てきたお湯の量も計ってみました。下の写真のとおりで、ダブル・エスプレッソは75mlくらいです。

インスタント
インスタントコーヒーを1杯いれるには、小さじ1杯のインスタント粉を投入します。その量の粉を秤に載せてみましたが、軽すぎて計れません。

包装には、ティースプーン山盛り1杯(約2g)が一杯分と書いてあります。
ここでは、1杯あたりインスタント粉は2g使用する前提で比較します。

カートリッジ式
残念ながらわが家にカートリッジ式マシンはありません。が、1杯あたりカートリッジ1個を使用することは、私でも想像できるところです。
使用グラム数の比較表
ここで調べた、淹れ方ごとのコーヒー豆の消費量をまとめたのが以下の表です。
抽出の種類 | 容量 | 体積 (ml) |
コーヒー豆 (g) |
ドリップ | 通常1杯 | 125 | 9 |
マグカップ1杯 | 250 | 18 | |
エスプレッソ | シングル1杯 | 38 | 5 |
ダブル1杯 | 75 | 10 | |
インスタント | 通常1杯 | 200 | 2 |
カートリッジ式 | 1杯 | ? | カプセル1個 |
コーヒー豆の100グラム当たりの値段
ここでの値段は、2020年9月末に調べた値段です。
有名ブランドの相場 250g=1,000円くらい
スターバックスでは、250gの豆を1,050~1,250円くらいで販売しているようです。
先日書いた「エスプレッソ豆の頂上決戦!! Illy vs Lavazza。定番エスプレッソ豆2種を比較。」で取り上げたIllyは1,080円+送料、Lavazzaは897円+送料が最安値でした。
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ここでは、有名ブランドの相場は250gが1,000円くらい、100gあたり400円程度ということで議論を進めたいと思います。
高級専門店の豆の値段
専門店の中には、200~250gあたり2,500~3,000円で豆を売っているお店もあります。あまりに高価なので、わが家では購入したことはほとんどないです。こうした高級コーヒーは、目安として、100gあたり1,000円として議論を進めます。
普段使いのコーヒー粉
さきほど近所のスーパーで調べてみました。

というわけで、100gあたり120~150円というのがスーパーでも安価なコーヒーということになります。本記事では、100gあたり130円を目安値段として議論を進めたいと思います。
おすすめの澤井珈琲2kgパック
わが家の普段使いの澤井珈琲のことは、「 コスパ最強のコーヒー豆の通販。家計の倹約におすすめです!」という記事に書きました。
以下の広告では(記事執筆現在で)2㎏が2,999円ですが、楽天会員ならいろいろ割引が付くので実質2,700円くらいです。そう思うと100gあたり135円で、値段はスーパーのコーヒー粉の相場並み、味のほうは比べ物にならないくらいおいしいです。やっぱり、大のおすすめです!
インスタント
同じ近所のスーパーのコーヒー売り場の値札から、インスタントコーヒーの値札をいくつか拾い読みしました。
1gあたり4~7.5円くらいと幅が出たのは、ネスカフェがすこし高級だからかと思います。以下では、ネスカフェが100g当たり750円、普通のインスタントは400円くらいということで進めます。
グラム当たりの値段が普通のコーヒー豆・粉よりずっと高いのは、インスタントはエキスを凝縮させているためでしょう。
カプセル
カプセル式でも、Nespressoなどはとてもおいしいコーヒーが入ります。所有していたことがないのですが、ネスプレッソ公式サイトで調べる限り、まとめ買いしても、100カプセルあたり8,000円を下りません。
Keurig だともう少し安いのかと思って、楽天内でのカプセル商品をいろいろ見比べてみました。が、やはり96個とかのまとめ買いでも7,000円より安いものはブランドを問わず見当たらない感じ。
そう思うと、カプセル式の場合は、安くても1杯あたり70~80円というのが相場ということになります。
コーヒーの単価についての比較表
こうして、1杯淹れるのに必要なコーヒー豆・粉のグラム数と100gあたりのコーヒー豆の値段がわかりました。
それぞれの淹れ方での1杯の値段を計算すると、コーヒー1杯あたりの単価についての比較表が以下の通り出来上がります。
抽出の種類 | 1杯の容量 | 1杯の容積(ml) | 1杯分のコーヒー豆(g) | コーヒーの品質 | 100g当たりの値段(円) | 1杯あたりのコスト(円) | 365杯当たり のコスト (円) |
ドリップ | 通常1杯 | 125 | 9 | 高級専門店 | 1,000 | 90 | 32,850 |
有名ブランド | 400 | 36 | 13,140 | ||||
普段使い | 130 | 11.7 | 4,271 | ||||
マグカップ1杯 | 250 | 18 | 高級専門店 | 1,000 | 180 | 65,700 | |
有名ブランド | 400 | 72 | 26,280 | ||||
普段使い | 130 | 23.4 | 8,541 | ||||
エスプレッソ | シングル1杯 | 38 | 5 | 高級専門店 | 1,000 | 50 | 18,250 |
有名ブランド | 400 | 20 | 7,300 | ||||
普段使い | 130 | 6.5 | 2,373 | ||||
ダブル1杯 | 75 | 10 | 高級専門店 | 1,000 | 100 | 36,500 | |
有名ブランド | 400 | 40 | 14,600 | ||||
普段使い | 130 | 13 | 4,745 | ||||
インスタント | 通常1杯 | 200 | 2 | ネスカフェ | 750 | 15 | 5,475 |
普段使い | 400 | 8 | 2,920 | ||||
カプセル式 | 1杯 | ? | カプセル1個 | ― | 70~80 | 70~80 | 25,550~29,200 |
但し書きとしては、
- 高級専門店: 250gあたり2,500円の高級豆。
- 有名ブランド: 250gあたり1,000円のコーヒー豆・粉。スターバックス、Illy、Lavazzaをはじめ、定番有名ブランドの多くがこの価格帯です。
- 普段使い: 250gあたり130円。スーパーで売っているコーヒー粉の価格帯。同じ価格帯だけどずっとおいしい 澤井珈琲は、私の大のおすすめです!
- ここでの値段は、2020年9月末に調べた値段です。目安として参考にしてください。
比較表の使い方
たとえば、スターバックスの豆で、おうちでマグカップに1杯のコーヒーを飲むコストはいくらかというと、
- ドリップ→マグカップ1杯→有名ブランド→1杯あたり 72円
という風に見てください。
Illyの豆で1年間毎日1杯、ダブルエスプレッソを飲むのであれば、
- エスプレッソ→ダブル1杯→有名ブランド→365杯当たり 14,600円
くらいかかることになります。
毎日1杯のダブルエスプレッソを、澤井珈琲の豆で飲めば、
- エスプレッソ→ダブル1杯→普段使い→365杯当たり4,745円
で済みます。
わが家では夫婦合わせて、1日に6杯ほどダブルでエスプレッソを飲んでいます。
- 全部、IllyやLavazzaなら、 6×14,600 = 87,600 円
- 毎日1杯ずつだけ 有名ブランド、あとの4杯を澤井で我慢すれば、 2×14,600 + 4×4,745 = 48,180
となって、2.の飲み方だと年間で4万円近くの節約になることもわかります!!
自画自賛ですみませんが、この比較表、すごく便利ですね!
ちなみに、ネスプレッソで毎日6杯ずつ飲んでいったら、年間のコーヒー代は
- 6×29,200 = 175,200 円
ひえぇ。。。しかもたしか、ネスプレッソのエスプレッソ・カプセルは、シングル抽出用だった気がする。
夫は便利なネスプレッソにかなり興味があったみたいだけど、高くつきそうと思った私の直感は、当たっていました!
コーヒー豆のおすすめ情報
普段使いに断然おすすめの澤井珈琲
本文中でも何度か触れましたが、普段使いにおすすめです。スーパーで売っている粉と同じような値段ですが、味のほうは断然上です。
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エスプレッソがおいしい名門ブランド
有名ブランドの価格帯ですが、エスプレッソといえばこのブランド、という本場イタリアの老舗ブランドの両雄IllyとLavazza。それぞれにとても味わい深いエスプレッソ粉です。
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