個人投資家が知るべき考え方を網羅するインデックス投資の名著「敗者のゲーム」

チャールズ・エリス著「敗者のゲーム」は、インデックス投資を勧める投資本のロングセラーとして有名な書籍です。
インデックスに投資すべき論理定評がありますが、暴落の局面でそうするべきか、確定拠出年金はどう利用すべきかなど、個人投資家が知っておくべき考え方を網羅している本でもあります。

著者の深い洞察を平易な文章で読めるので、投資初心者にもおすすめです。
本記事では、名著として読み継がれている「敗者のゲーム」を紹介します。

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「敗者のゲーム」についての評判と著者について

長く読み継がれるインデックス投資のバイブル

「敗者のゲーム」は、アクティブ・ファンド(ファンドマネージャーが独自に株を選んで作る投資信託)や個別株でなく、ダウ平均や日経平均のような指数(インデックス)に連動するインデックス投資での資産運用を推奨する本として、とても有名です。

初版は1985年で、100万部は優に超えて売れてきたベストセラーとのこと。
35年以上にわたって読み継がれてきたロングセラーでもあり、2022年には第8版が出ました


私が読んだ第6版は2013年の版ですが、グラフやデータはどれも更新されているし、内容も古さを感じないので、著者は時代に合わせて大幅な改訂作業を行っているのだと思います。

「敗者のゲーム」は、もともと資産管理を行うプロ向けに書かれた本だったそうです。現在の版では、個人が確定拠出年金などを運用する役に立つように書いたと著者自身が「まえがき」で書いている通り、個人投資家が自然に読める内容になっています。

「敗者のゲーム」の評判

「敗者のゲーム」は日本でも読んでいる人は多いので、アマゾンや楽天で多くのユーザー・レビューがを読むことができます。
星4~5個のよい評価が圧倒的に多く、

  • 読みやすくわかりやすい
  • インデックス投資をすべきことが納得いく説明
  • 投資についてとても勉強になった

といった意見がたくさん寄せられています。

ハワード・マークスが重要な書物と絶賛!

私が「敗者のゲーム」を読んだ一番のきっかけは、投資の考え方に関する名著として知られる「投資で一番大切な20の教え」の中で、ハワード・マークスがもっとも重要な影響を受けた書物として挙げていた3冊の書籍のうちの1冊だったことです。
「投資で一番大切な20の教え」を読んだ投資の神様ウォーレン・バフェットは、内容を非常に気に入り、株主総会で配布するほどの入れ込みようだったと言われています。

本ブログでは、「投資で一番大切な20の教え」ついての紹介記事を書いてあります。よろしかったら合わせて参考にしてくださるとうれしいです。

著者チャールズ・エリスはどんな人?

以下、「敗者のゲーム」の著者紹介をさらに短くしてみました。

1937年生まれ。ロックフェラー基金などを経、1972年に金融機関の投資戦略コンサルティングを行うグリニッジ・アソシエイツを設立。2001年に代表パートナーを退任後も、イェール大学財団基金投資委員会委員長や米国公認証券アナリスト協会会長、バンガード取締役などを歴任。

「敗者のゲーム」の内容と読み応えを紹介

投資は「敗者のゲーム」であるとは?

本のタイトルである「敗者のゲーム」という言葉が、謎かけのようなので、ちょっとだけどういう意味か紹介します。

著者は、いかにミスをしないかを競うゲームを「敗者のゲーム」と呼んでいます。
プロのテニスは、お互いにスマッシュを打ち合い、相手を出し抜いたプレイヤーが勝つという意味で、勝者のゲームです。一方で、アマチュア・テニスはいかにラリーを続けるかの勝負であり、どちらがミスをするかを競う「敗者のゲーム」であるというわけです。

昨今の投資では、だれでも情報を簡単に得ることができる環境が整っている中で、優れたプロのファンド・マネージャーが多数います。
過当競争の様相を呈していて、他の投資家たちを出し抜いて自分ひとりだけ優れた一手を打つということがほとんど不可能な環境ができているため、現代の投資は敗者のゲームとなっているというわけです。

インデックス投資の優位性を説くバイブルとして

投資家には、敗者のゲームをミスをしないようにプレイすることが重要です。
市場・相場(その代表的な指標がダウ平均や日経平均などのインデックス)に勝とうとするのでなく、ミスをしないで市場についていくことを目指すべきです。
その方法が、インデックス投資であるという結論になります。

「敗者のゲーム」では、プロでも20%くらいしか市場に勝ち続けられないこと、アクティブ・ファンドも手数料が高いためほとんどの場合インデックス投資ほどのリターンが出ないこと、ファンド・マネージャーを選ぶプロたちですら勝てるマネージャーを正しく選べないことをデータに基づき勉強することができます。

個別株やアクティブ投資で市場に勝つことが非常に難しいことが論理だてて説明され、だからインデックス投資すべきという結論が導き出されるので、とても説得力があります。

ただ、著者はインデックス投資以外の投資手法も、市場のタイミングを測ることも、非常に難しいと繰り返し説きますが、全否定はしていません。
市場に勝ち続ける投資家も稀に存在するのは確かです。著者もそのことを意識して断言する言い方をしないのかもしれません。

初歩的な知識も論理だてて解説される

本書では、以下のような初歩的な知識もわかりやすく論理的に解説されます。

  • リスクが大きい投資対象でも投資期間を長くとることでリスクが小さくなること
  • 債権と株のリスクとリターンの比較
  • 生活の中で節約をしながら、投資資金をつくる

投資初心者にもわかりやすく読める本だと思います。

生涯を通じた投資プラン

「敗者のゲーム」は、前半ではインデックス投資の優位性をしっかり議論しています。
後半では、生涯のなかでどのように運用計画をたてていくべきかを踏み込んで解説しています。
前半部分の内容が有名ですが、後半の内容も個人投資家が知っておくべき内容が凝縮されているので、前半に劣らず参考になる内容だと思います。

後半部分では、以下の内容が議論されます。

  • ライフサイクルの中での投資計画の立て方(子供の大学資金はどう運用すべき?など)
  • 暴落の局面でどうするべきか
  • 確定拠出年金はどう利用すべきか…アメリカの401kを引き合いに議論していますが、日本でいうidecoや積み立てNISAと似た制度なので、そのまま参考になります。
  • 老後の投資スタンスはどうするべきか

老後の運用:年齢に応じて債権の割合を増やす、はナンセンス

多くの投資運用の指南書には、年齢に応じて投資する金融商品を変えるべきということが書いてあります。
具体的には、若いうちは株式を多めに、歳をとるにつれて債権の比率を増やすというもの。

本書では、XX歳になったから債権の比率をYY%にしなくちゃ!といった議論はナンセンスであると説いています。
むしろ、何歳になっても期待リターンがもっともよい株式に長期投資するべきと勧めています。そうすることで、子孫に残す資産を最大にできるから。

日本でも、2世代で一緒に運用するという考え方を、たまに聞くようになりました。
私自身はそのような話は、2021年の終わりか2022年になってから初めて聞いたように思います。
私が読んだ第6版は2013年の改訂です。

まとめ

本記事では、チャールズ・エリス著「敗者のゲーム」を紹介しました。

  • インデックス投資の優位性を説く名著として非常に有名。
  • 個人投資家が、生涯の様々な局面でどのように投資について考えるべきか、議論される。
  • 初心者にも読みやすい。
  • 100万部は優に超えるベストセラーであり、1985年初版以来のロングセラーである。
  • 2021年には第8版が出た。内容は時代に合わせて更新されてきている。

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