コーヒーは好きだけど、毎日コーヒーショップで買うのはお金がもったいないなぁ。でも、家のコーヒーメーカーで淹れるコーヒーは十分においしくないしなぁ...。
そんな風に思ってませんか?
この記事では、おうちでドリップコーヒーをおいしく淹れるために必要な器具・道具たちを紹介します。
そして、おいしく淹れる淹れ方を、写真入りでやさしく解説します。
我が家ではドリップコーヒーは、ペーパードリップを使って手動で淹れます。丁寧に手で淹れたコーヒーは、機械のコーヒーメーカーよりもずっとおいしいから。
コーヒー豆代を倹約したい方には、普段使いにおすすめなリーゾナブル豆も紹介します。
コーヒーマシンでなく手動で淹れたい理由
コーヒーマシンのボタン一発でコーヒーなんて入るじゃん、という方もいるかもしれません。ただ、それだと味が、手動で丁寧に淹れた一杯に到底かないません。
有名チェーンの中には、コーヒーマシンでまとめて淹れるお店も多いです。おいしいコーヒーが出てきますが、そのお店の豆を買ってきて自分で淹れたら、もっとおいしいですよ!
ドリップコーヒーを淹れるための道具たち
ここでは、おいしくコーヒーを淹れるための道具を、必要なものと、できれば欲しいものに分けて解説します。フィルター以外は長く使えるものばかりです。
例えば、次の写真は、わが家で使っているコーヒーを淹れる道具たちです。
必要な道具
1. 湯沸し器または薬缶…水を沸騰させられれば何でもよいです。
わが家ではT-falの電子ケトルを使っていますが、沸くのが速く、側も熱くならないのでとても便利です。
2. ドリッパー…漏斗みたいなやつです。紙フィルターを装着します。ただ、ドリッパーの底の穴の大きさはコーヒー抽出の決め手の一つなので、慣れたら自分好みのドリッパーを探してみてもよいです。最近では100均ショップでも売ってますが、わが家でも Kalita製のドリッパーに変えた途端にコーヒーの雑味が減っておいしくなったりしました。
3. 紙フィルター…これだけは、消耗品。40枚100円くらいです。
4. ドリップポット…コーヒーをおいしく淹れるためには、先が尖っているコーヒードリップ専用のポットが必要です。沸騰させたお湯を移して温度を下げるのと、コーヒー粉にお湯を注ぐときに狙った場所に注ぐことが大切だからです。
わが家で10年以上使っているホーローのドリップポットは、姿も色もとても美しいものです。おすすめします。色も7色から好みの色を選べます。
5. 温度計…コーヒーがおいしく抽出できるためには、お湯の温度を調整できるかどうかが鍵です。酸味の強い浅煎り豆は高めの温度で、コクが強い深煎り豆は低めの温度で、抽出するのがよいです。
できれば欲しい物
6.コーヒーグラインダー…コーヒー豆を粉に挽く機械。「必要品」にリストするか迷いました。
コーヒーは鮮度が命。焙煎してからの日数以上に、粉に挽いてからはあっという間に鮮度が落ちます。飲む直前に挽くと風味がよいです。
手動と電動式があります。手動式は挽くのが結構大変なため、断然、電動をおすすめします。
7. コーヒーサーバー…ドリッパーの下に置いて、抽出されたコーヒーを受けるガラス製のポットです。サーバーは、何人分かを一遍に淹れるのに必要です。1人で飲むときは、ドリッパーをマグカップに直接載せて抽出しても問題ありません。
おいしいドリップコーヒーの淹れ方
ここでは、おいしいドリップコーヒーの淹れ方を、写真入りのステップ・バイ・ステップで紹介します。
淹れ方のステップ・バイ・ステップを写真入りで
ここで一度に淹れる量は、200~250mlくらい。これは、通常の(お客さん用の)コーヒーカップ2杯分、マグカップなら1杯分の量です。
この湯量には、豆は18~20gほど使い、中細挽きに引くのがもっともおいしく入ります。
倍の量を淹れたいときは、豆とお湯の量を倍にすればよい、というのが基本だと思います。ただ、たぶん慣れのせいかと思うのですが、私自身はいつもと同じ量を淹れるのが一番おいしく淹れられ、量が変わると少し味が落ちます。
- お湯を沸騰させる。湯の量は、少し余分め(300~400mlくらい)に沸かす。
- コーヒー豆を挽いておく。中細挽きくらいがもっともおいしく入ります。中細挽きは、グラニュー糖くらいの粒子の大きさだそうですが、スーパーなどで売っているコーヒー粉の挽き加減がだいたいこの大きさだと思います。
- 沸騰したお湯をドリップポットに移す。
- お湯が適温に冷めるまで待つ。ポットに移したことで、湯温は95~97℃に下がる。抽出の際のお湯の適温は、80~95℃の間だと思います。とくに、焙煎してからの日にちが浅い新鮮な豆は、80~85℃くらいの低めの湯温が良いように思います。
- フィルターをドリッパーにセットし、お湯でフィルターを濡らす。この工程は、お湯が冷めるのを待つ間にやってしまってよい。これをすることで、ドリッパーやサーバーを温めるとともに、フィルターから紙の匂いを流し去ることができます。
- お湯をサーバーから捨てる。捨て忘れると、当然ながらコーヒーの味が落ちます。
- フィルターにコーヒー粉を入れる。粉の量は1人あたり18~20gくらい。このフィルターは2~4人用ですが、次の写真くらいの量の粉を入れるのが1人分の適量です。
- ドリップポットのお湯をゆっくり注いで、コーヒー粉全体を浸す。お湯が多すぎるのはよくないが、全体に湯が行きわたるのが大切。お湯が少なすぎると、えぐみがでておいしく入りません。このときに、鮮度の良いコーヒー粉だと、泡が出ます。
- 30~40秒くらいの間、そのまま置いて蒸らす。長く蒸らしすぎると、えぐみが強いコーヒーになってしまうので注意。
- ゆっくりお湯を注いでいく。コーヒー粉の広がりの中心の周りに「の」の字を描くようにゆっくり注いでいく。水面が蒸らしの時より大幅に上昇しないようにゆっくり注ぐのが良い。必要に応じていったん注ぐ手を止めるのは構わないが、注ぎの途中で水面が大幅に下がってしまうのもよくない。フィルターに直接注いでしまうのも避けるのがよいです。ここでも、新鮮な粉だと泡がたくさん出る(下の写真)。
- コーヒーがドリップするのを待つ。ただし、抽出しきる前にドリッパーを外す。最後に抽出される液は、おいしくない成分が入ってしまうので、捨てたほうがよいです。
- お気に入りのマグにコーヒーを移して、どうぞ召し上がれ!
おいしく抽出するヒント
おいしい抽出のヒント
おいしく抽出できた後のコーヒーフィルターの様子は、次の写真のように、湯を注いだ高さまでコーヒーが厚く積みあがります。フィルターの底にばかり粉が溜まってしまう場合は、お湯の注ぎ方を改善するともっともっとおいしく淹れられます!
紙フィルターを一旦お湯で湿らせる行程
紙フィルターを湯で湿らす行程は、最近では専門店でよく見ますが、以前(10年とかそれ以上前)はあまり見なかった気がします。
私もごく最近までやっていなかったのですが、何度もやって比べてみると確かに、余計な雑味が減っておいしくなると思うようになりました。
ただ、やはり面倒なのと、この行程で出たお湯を捨て忘れるたびに、ものすごいガッカリします。。。
深煎りコーヒーと浅煎りコーヒー
深煎りと浅煎り、味と淹れ方の違い
深煎り豆と浅煎り豆は、深煎りのほうが色が豆も抽出したコーヒーの液色も、黒く濃く、浅煎りのほうが色が薄いです。そして、味わいもだいぶ異なります。
深煎りコーヒーは香ばしい香りがし、コクが豊かです。私は深煎りコーヒーを飲むと、気持ちがゆったりと落ち着く気がします。
浅煎りのほうはというと、酸味がつよく、さわやかな味がします。少し引き締まった気持ちになる感じがします。
深煎り豆と浅煎り豆では、お湯の適温が違います。
深煎り豆の場合、お湯が熱すぎると、苦みが強くなってしまいます。もし真っ黒なコーヒーが苦いばっかりでおいしくなかったら、たぶん、抽出温度が熱すぎるからかもしれません。
浅煎りの場合は、お湯がぬる過ぎると、味が平坦でおいしさが全然ないコーヒーになってしまいます。ただ、逆に熱すぎると、雑味の多いコーヒーになってしまうようです。
もちろん、焙煎は浅・深がオンオフになっているわけでなく、中くらいな煎り方もできます。煎り方の深さに応じて、適切なお湯の温度も徐々に下がるということで、豆ごとに適温が変わるのがコーヒーの奥深いところとでもいいましょうか。
浅煎り~中煎り豆の淹れ方の難しさ
実は私は、浅~中煎り豆でコーヒーを淹れた経験が少ないのです。
深煎りコーヒーだと、なんとなくお湯を冷まし気味にしてから淹れればおいしく入る印象があるのですが、浅~中煎りだと、熱すぎてもぬる過ぎてもだめ。豆ごとの適温にピンポイントで合わせて淹れるのが難しい気がしています。
挽き方も、深煎りのときとはすこし勝手が違うのでないかとかも思っていますが、まだよくわかりません。
2021年2月追記:書いた後で、自家焙煎できる全自動ロースターを購入しました。以来、鮮度が高いためなのか、浅煎り豆が、煎り豆で買っていたころよりも格段においしく飲めるようになりました。最近では、中煎り~浅煎りに煎ることが多いのですが、最もおいしく飲める焙煎後3~4日経ったころの場合は、80~85℃くらいの低い湯温が適温なのでないかと思っています。
おいしいコーヒー豆について
さまざまなフレーバーを楽しむサード・ウェイブ・コーヒー
最近では、さまざまなフレーバーを持った個性豊かなコーヒーを楽しむことができるようになりました。鮮やかな果実の香りや、チョコレートのフレーバーなど、コーヒー豆ごとの豊かな個性が楽しめるコーヒーで、はじめてそうしたコーヒーを飲んだ時、私は本当にびっくりし感動しました。こうしたコーヒーは、浅~中煎りに煎る場合が多いようです。
2010年代なかばくらいまでは、おいしいコーヒーといえばスターバックスみたいにシアトル系の深煎りコーヒーでした。
最近では、コロンビアとかモカとかの産地だけでなく、もっと細かい地域や農園まで指定しながら品質にこだわったスぺシアルティー・コーヒーが広まってきています。
単なるアメリカンコーヒーに対してシアトル系が第2のコーヒーブームだったとすると、スぺシアルティー・コーヒーは第3波だという意味で「サード・ウェーブ・コーヒー」などと呼ばれたりします。
本ブログでも、サード・ウェーブ・コーヒーの旗手であるブルーボトルコーヒーのコーヒーを紹介しています。コーヒーの豊かで多彩なフレーバーを楽しめる感動の豆を取り寄せることができます!
倹約のためのリーゾナブルなおすすめ豆
そういう高価コーヒーは特別な時に取っておいて、毎日のコーヒーはもう少し安価な豆で済ますのもおすすめの倹約法です。というか、わが家はそれで結構倹約できているつもり。
そんな普段使いにおすすめなのが、澤井珈琲の500g×4袋パックです。2㎏で送料込み3000円くらい。楽天会員ならポイントが付くほか、しょっちゅうポイント増加セールをしているので、実質的に2700円くらいで買えます。
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100g当たりの単価を比較すると、スターバックスの実に3.5分の1。実はスーパーで売っているコーヒー粉と同じレベルの値段設定です。
味のほうは、当然スターバックスには及びませんが、スーパーの粉と比べると明らかにはるかにおいしいです。
まとめ
ドリップコーヒーは、マシンよりも、丁寧に手で淹れるほうがずっとおいしく入ります。
ペーパーフィルターでおいしくドリップするために必要な道具は、以下。
- 湯沸し器または薬缶
- ドリッパー
- 紙フィルター
- ドリップポット
- 温度計
- コーヒーグラインダー
- コーヒーサーバー(一度に2杯以上淹れる場合)
おいしく淹れる手順を写真入りで紹介しました。
また、深煎りと浅煎りでは味もお湯の適温もちがう。
コーヒー豆の値段を抑えて倹約したい場合、スーパーの粉並みの単価で、はるかにおいしい澤井珈琲のお得パックが、普段使いにおすすめです。特別な時(1日1杯とか)を高級豆にして、ほかはこちらを使うようにして倹約するのも、おすすめです!
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非常に安価に、とても美味しいコーヒーが飲める自家焙煎はおすすめです‼
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自家焙煎すると非常においしいコーヒーが、非常に安価に飲めます。
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